相談への対応
「当事務所の目指すところ」のひとつは、「相談のスキルを上げること」です。
個人的な考えですが、相談のスキルを上げるにはまず知識を増やさなければなりません。自分の専門分野・得意分野だけでなく、関連分野についてもひととおりの理解は必要だと思っています。つまり、相談内容のどこに問題点があるかを把握できる程度には、関連分野の知識も必要、という意味です。
必然的に、たくさんの法律書を抱え込むことになるのですが‥‥。
もう一つ、相談への「対応の方法」も重要です。
ここ2年ほど、法律相談に関する本の出版が増えてきたように思いますが、共通しているテーマは「カウンセリングの相談技法を取り入れる」ということだと思います。弁護士が対応する法律相談でも、専門用語を並べたり、相談者自身の考えを押しつけがちだということに対する反省があったためでしょう。当然私たちにも大いに参考になります。
相談を受けるときには「まず、話を聞く」というカウンセリング型の対応が求められる場合もある、ということですね。
もっとも、カウンセリングは--ぼくはカウンセリングの本を数冊読みかじっただけですが--「相談者の話を聞く過程の中に、相談者自身に問題点と解決方法を気づかせる」というものらしいですね。
しかし、法律に関する相談を受けたときは、相談を受ける側が何らかの回答を--それが「わからない」であっても--しなければならない、というのが大きな相違点だと思っています。
なかなか難しい課題ですが、さらにスキルを上げていきたいと思っています。
« ブックフェスティバルにて | トップページ | 「相談」に関する参考書 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント