「高齢者の法律相談」
有斐閣の「新・法律相談シリーズ」の第2弾として発刊されたのがこの「高齢者の法律相談」です。
「Q&A集」の体裁を取っている法律書は数多くあります。例えば青林書院からはそれこそ何十種類も出ていますし、学陽書房のQ&A集は何冊か買っています。民事法研究会からもかなり出ていますし、わかりやすいシリーズといえば法学書院のものが思い浮かびます。
かりに「Q&A集」を、事例を重視したものと法律解説を重視したものにおおざっぱに分けるとすれば、この有斐閣の「高齢者の法律相談」は、法律解説を重視しているといえるでしょう。条文や判例の引用が充実しています。
高齢者の生活に関する法律問題を網羅していますので、例えば相続や消費者保護については他の解説書も多いのですが、年金や住宅、さらには医療に関しては、法律的な観点からの解説書はなかなか見当たらないので役に立ちます。
そして、相談に対応する立場としましてはやはりこの程度のレベルは必要、という意味でもお勧めです。
「高齢者の法律相談」 堀勝洋・岩志和一郎編 有斐閣 2005 ¥3300
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